エデンの西の片隅で

140字では足りない時に。

役者さんきっかけでヒプステにinする方向け・ヒプマイ予習資料紹介

ヒプステ初日おめでとうございます!

 

宗教上の理由*1によりノータッチの予定ですが、TLではちらほら話題や評判は伺っております。

とかくチケット18,000円のインパクトが強い舞台ですが、そもそも原作は漫画?ゲーム?というお声もちらほら見受けられます。

 

舞台を観に行かれる方は、事前に原作を予習していく派、先入観なしの真っ新な状態で観たい派など様々だと思います。

 

ヒプノシスマイクはいろんな意味で癖が強い珍味のようなコンテンツですが、無料で公開されている内容でも予習には充分かと思いますので、ヒプマイ沼に浸かって1年と半年ほどが過ぎた開店休業中のジャニヲタ視点で、取り急ぎご自宅や移動中にお手軽に予習できる資料をご紹介します。

 

基本的に公式のURLを貼るだけの金銭も何も発生しないヲタクのまとめ記事ですのでお気軽にどうぞ。

ついでにそのまま、声優さん達が楽しくドンパチラップしてる本家の沼にもおいでませー(隠す気のない本音)

 

 

【初見で誰もが戸惑う根本的な疑問から】

Q.そもそもヒプノシスマイクの原作って何?

A.音楽です。

これは後述する公式サイトにも明記されていますが、ヒプノシスマイクは「音楽原作キャラクターラッププロジェクト」*2と銘打っているとおり、原作は音楽、つまりキャラクターをイメージしてプロの作家さんや現役バリバリのヒップホップ界の猛者達が作り、キャラクターを演じる声優さん達が歌う曲こそが、ヒプノシスマイクの原作です。

 

Zeebra氏を始め、ヒップホップには疎い私でも知っているようなビッグネームや、少し変わったところではオリエンタルラジオの藤森慎吾氏など、作り手ももちろんガチです。

 

演じながらラップをする声優さん達も、キャリアの長短やラップの経験の有無は様々ですが、曲が増えるごとにどんどんスキルアップされていきますし、本職が舞台畑の方など、ステージ慣れしている声優さんも多いので、今年9月のライブもめちゃくちゃ楽しかったです。円盤お待ちしてます。(どさくさ)

 

本当、いろいろやらかすし、ポンコツか!と思うことも多々ありますが、こと音楽に関しては信用できるコンテンツなので、今後も原作は音楽という芯はぶれないでしょう。

 

【まずは無料で閲覧・試聴できる公式コンテンツ】

Q.とりあえず設定や世界観を知りたい。

A.まずは公式サイトへGo!

hypnosismic.com

何はなくともとりあえずここです。

ABOUTなんて分かりやすい項目はないので、MENUからCHARACTERをクリックしてください。

何とそこにはキャラクターのプロフィールだけでなく、STORY&相関図まで!

……正確には、公式サイト内のCHARACTERページで、基礎編はほぼ事足ります。

何ならコンテンツができた初期は、本当にこのページと各キャラクター1枚ずつの立ち絵、1、2曲のPVしかなかったらしいですから。

よくぞここまで大きくなったなヒプノシスマイク。

 

Q.曲はCDを買わなきゃダメ? DLもできる?

A.公式YouTubeチャンネルでフルサイズのMV(キャラクターの立ち絵+声優さんのレコーディング風景)がいつでも無料で視聴できる曲が複数あります。

www.youtube.com

 

……本当、DL購入すら難関のジャニヲタからすれば信じ難い暴挙ですが、フルサイズMVが無料配信なんです。

主にDivision All Stars、つまり12人(ないし18人)の主要キャラクター全員が参加している曲が対象ですが、公式プロフィールと世界観&相関図を何となく把握した次のステップとしては、各キャラクターの自己紹介的な全員曲はオススメです。

 

まずは全てはここから始まった1曲目。


ヒプノシスマイク Division All Stars「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」Music Video

 

まさに自己紹介ラップ。冒頭に世界観の説明がまぁまぁのスピードで流れていくのもご愛敬。

 

ちなみにこちらは初期から参戦しているイケブクロ・ヨコハマ・シブヤ・シンジュクの4ディビジョン合計12名のみですが、先日発表されたタイトルに「+」がついたVer.には、新たにラップバトルに参戦することが発表されたオオサカ・ナゴヤの2ディビジョンも含めた18名が参加しています。

微妙に、微妙に初期の12名の部分も編集変わっててくそ!と思いながら両方のMVを見てます。


ヒプノシスマイク Division All Stars「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-+」

 

次にご紹介するのは私個人の沼の入り口。


ヒプノシスマイク Division All Stars「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」

 

たぶん一番再生したMV。もう沼。全てが沼。曲もリリックも映像も良くてただただ沼。

 

そもそもこのMV、1曲目よりも声優さんの顔がはっきり見えましてね、「左馬刻様の中の人の顔が好きかもしれない」と思ってしまったのが、深沼こと浅沼晋太郎さんを知っ(以下略)

 

ちなみに公式チャンネルが頭おかしい(褒めてる)のは、MVだけじゃなくてライブ映像も1曲丸ごとフルサイズで公開してるところです。

配信された時、全編映像化を…!と全ファンが血涙を流したところ、「オッケー! じゃあ2ndライブと3rdライブ、全編Blu-rayにしてアルバムの特典につけるね!」とつけちゃうのもさ……本当、ヒプマイくんは音楽に関するところは信用できる子だから……。


ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 2nd LIVEより「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」

 

こちらの映像でも分かるとおり、ステとは違ってウィッグやメイクはしませんが、衣装は各キャラクターのイメージに合ったものを選ばれていましてね、特に我が推しディビジョン・ヨコハマの御三方におかれましては、そもそものスタイルの良さも相俟ってもう(以下略)

 

他にもドラマパートがなかなかのボリュームで公開されていたり、各ディビジョン曲のPVもミニサイズですが公開されておりますので、とりあえず原作の音楽とキャラクターはこんな感じなんだなと掴むにはもってこいです。

 

それ以外に無料で視聴できるものとしては、公式ニコ生と、先日から始まったヒプノシスRADIO あたりでしょうか。

 

ニコ生は主に山田一郎役の木村昴さん、山田二郎役の石谷春貴さんがMCとして月1回配信されています。

たまに他の声優さんや、楽曲提供されたアーティストの方も出演されます。

各種コラボなどのお知らせもだいたいここでやります。

前半部分は無料ですが、視聴するにはニコ生の会員登録が必要ですし、ニコ生は無料会員だと混み合ってきた時にはじき出されてしまうこともあるので、心配な場合はTS予約して期間内でゆっくり見るのも一つだと思います。

 

ヒプノシスRADIOは、声優さんではなくキャラクターが週替わりのラジオDJとして放送しているという(設定の)番組です。

www.tfm.co.jp

こちらはradiko等はもちろん、提供のSpotifyのアプリからはラジオでは未公開の部分や過去放送回も聴くことができます。

毎回ヲタクが耳から甘い毒薬を流し込まれて瀕死になりますが、ちょいちょい設定らしきものも投げ込まれるので、繰り返し聴いてはまた死(以下略)

 

 

【原作にも課金しようかなという気がしてきた方向け】

Q.手始めにどこから手をつければいい?

A.CDです。CDを買うのです。(DL購入でも可)

公式サイトのMUSICをクリックすると、CD情報が出てきます。

各種公式DLはもちろん、Spotifyでも聴けます。

 

各ディビジョンのCDには、各キャラのソロ曲、チーム結成までの経緯+αのドラマトラックが収録されています。

 

VSのCDには、バトル曲、各ディビジョン3名での曲、バトル前のドラマトラックが収録されています。

 

ディビジョンによってCDの枚数違わね?と思われた方、バトルはCD購入者の投票による勝ち抜き戦だったので、優勝したディビジョン(シンジュク)は第1回韻踏闘技大会だけで最大4枚のCDを出すことができたのです。シビアです。ヨコハマは準優勝だったので3枚です。

 

 

Q.漫画もあるの?

A.現在3誌でそれぞれ別の作画担当の手によって連載中です。

コミックはまだ1~2巻までしか出ていないので、まだ追いやすいかと。

ただ、後発の上に連載なので、ドラマトラックに追いつくのはまだまだ先ですし、予習にはあまり向かないかもしれません。

 

 

Q.ゲームもあるの?

A.予定はありますが、先日配信延期が発表されました。

所謂音ゲーアプリになる予定。現在鋭意開発中(らしい)

 

 

Q.で、結局設定全部網羅しようと思ったらどうすればいいの?

A.公式に設定資料集出してくれるよう要望出しましょう。さぁ!ぜひ!(私も欲しい)

正直、雑誌等のインタビューでもぽろぽろ「は?それ初見ですけど?」みたいな設定が落ちてきたりするし、かといって雑誌全ページスキャンして掲載してしまうような文化は(少なくとも私の見える範囲では)ないので、雑誌を買いそびれると情報を追いきれないところはあります。

 

でも1年半ヲタクしてるけど、特にそれで困ったことはないので、気長に設定資料集を待とうと思います。

冊子で出しちゃえばサイレント修正できないしね!(やめなさい)

 

というわけで、いろいろありますが、間違いなく音楽に関しては本気で真摯なのがヒプノシスマイク。

設定はぶっ飛んでますが、2.5次元やジャニーズでトンチキ慣れしてる方ならきっと大丈夫。

このまま声優さん達が楽しくドンパチラップしてる本家の沼にもおいでませー(隠す気のない本音)

*1:ヒプマイヲタとしてよりジャニヲタとして

*2:本当はさらに「声優」の二文字も入っていましたが、ヒプステ発表前後にしれっと消されていたため、少々大きめのボヤ騒ぎとなりました。この他にもキャラクターのプロフィール等のサイレント修正も多発しており、ヒプマイくんそういうとこやでと言われる所以でもあります。

世界はほしいモノにあふれてる

物欲を抑え切れないヲタクの叫びのようなタイトルですが、こちられっきとしたNHKの番組のタイトルです。

 

www4.nhk.or.jp

 

Twitterを見て頂いている方はご存知かと思いますが、前回のはてブロ更新から約10ヵ月、私の趣味に激震が走っておりました。

 

まさかのヒプノシスマイクにだだハマりからの声優沼にドボン

 

いやもう本当びっくりですよ。

人生何が起こるか分からないとはまさにこのこと。

ヒプマイの話もそのうちブログにまとめたいと思いつつ、今のところコミカライズは単行本待ち、4月にアルバム待ちなので諸々待機してます。

 

そんなヒプノシスマイク、現時点(2019年3月)でメインキャラクター(=メインキャスト)は12名。

 

設定としては地域ごとに3名1チームを結成し、領土を取り合うためにラップバトル*1をするという近未来?アナザーワールド?な設定でライブも行っており、そもそも声優さんが全面的に顔出しするのは一部の可愛い女性声優とごく一部の男性声優……みたいな頃しか知らなかった私にはジェネレーションギャップがすごいんですが、今の声優さんは何でもマルチにこなす方が多いようで。

 

で。先に少し触れましたように、私の推しディビジョンはヨコハマです。

キャラクターの設定がヤクザ、悪徳警官、元軍人の時点でKAT-TUNファンが好きそうなアウトロー感満載ですが、今回タイトルの番組のナレーション兼天の声を務めていらっしゃるのが、元軍人役の神尾晋一郎さんです。

 

ヒプノシスマイクにハマった当初、とりあえず何人かのキャストさんのTwitterをフォローしまして、当然その中には推しディビジョンの神尾さんや駒田航さんも含まれていました。*2

 

SNS完全遮断のジャニヲタをやっていた身としては新鮮なんですが、声優さんのアカウントってマメにご自身のお仕事情報をツイートしてくださるんですよね。

普段テレビを見ないツイ廃なので、アナウンス頂けると見逃しがなくて助かります。

 

とはいえ、やはりアニメは見ない、ニコ生のアカウントもとりあえず作ったけど数年単位で放置している身としては、いきなりあんスタ*3や架空の広告代理店*4出雲大社で日本神話の朗読劇など、履修したいけどどうすればいいのか分からないお仕事ばかりで途方に暮れておりました。

 

最推しの浅沼さんは、声優以外だと舞台の演出や脚本*5も手掛けられていて、とりあえず2018年のAD-LIVE*6はライブビューイングで観劇し、昼・夜公演とも号泣してきましたが、やはり西日本在住では、東京を中心に活動されている劇団の公演はなかなかハードルが高いし……という中、一番お手軽に履修できそうなヨコハマの中の人のお仕事が、神尾さんの「せかほし」ナレーションでした。

 

そもそもどういう番組なのかも分からず、とりあえず雰囲気的にはよくBSなどで放送されている街歩き的な番組なのかなと思いながら見始めたんですが、綺麗な風景とともにナレーションが第一声を発した瞬間、私は思わず首を傾げました。

 

「あれ、私、神尾さんと駒田さんのお仕事ツイート見間違えたかな」

 

私のイメージする神尾さんのお声は落ち着いた低音ボイスだったので、外国の街並みに合う爽やかで軽やかなお声は、どちらかといえば同じヨコハマの悪徳警官役の駒田さんのお声のイメージでした。

 

しかし、そのすぐ後に表示されたのは、「ナレーション 神尾晋一郎」の文字。

 

マジか……声優さんすげぇ。と、素人丸出しの感想のを抱きつつ、番組を見始めたんですが、

 

これがもうめっちゃ癒しの番組でした。

 

公式サイトにも説明があるように、世界を旅するトップバイヤーの買い付けや商品開発などに同行するのがメインなんですが、画面に映るのは美しいもの、可愛いもの、美味しいものなど、ポジティブな品々とそれに目を輝かせるバイヤーさんだけ。

 

こういう番組にありがちな苦労話なども最低限で、バイヤーさん達が生き生きと楽しそうに、素敵なモノを見つける姿だけが印象に残ります。

 

それをスタジオで見守るMCの御二方、JUJUさんと三浦春馬さんも、好奇心旺盛で興味津々な様子が伝わってきて、嫌なものや悲しいものが何一つ画面に映らないというノンストレスな番組構成に感動しました。

 

そしてそんなMCの御二方を相手に、番組を進行したり、茶々を入れたりする天の声も神尾さんです。

 

ナレーションよりも天の声の方が地声に近い感じですが、茶目っ気とSっ気のある天の声とMC御二方の掛け合いがもう最高に癒されます…。

 

例えば、バイヤーさんがスタジオに持ち込まれた料理を夢中で食べる御二方には、毎回お約束のように天の声から「はい、撤収しまーす」と非情な声が飛びますし(そしてヤダヤダする御二方が可愛い)、やんちゃで姐御なJUJUさんには、天の声から「JUJUさん、口元(についてますよ)」と優しい声がかかります。

 

そしてみんなの甥っ子(?)ポジションの三浦さんには、「カメラに向かってジュエリーを掲げてウィンク3回」「ほらほら、三浦春馬ファンのために」など、天の声とJUJUさんが二人がかりで弄りにかかったりもします。

照れるイケメンとかはしゃぐイケメン、何て素晴らしい目の保養でしょう。

 

そんな和やかな雰囲気のスタジオのテンションが特にブチ上がるのが、お酒の回。

えぇ、MCと天の声の共通点、それはお酒が大好きなことのようです。(笑)

 

さすがに23時前から始まる番組だからか、天下のNHKさんも大らかなもので、この番組は普通にスタジオでお酒を飲み始めます。それも味見というには少々多めに。(笑)

 

これがまた、MCの御二方はとても美味しそうに、幸せそうに召し上がりますし、天の声が割と本気で羨ましそうにしてるのが微笑ましくて。

 

特に1月に放送されたベルギービールの回は、天の声ご本人も自覚し、MCの御二方にもツッコまれるほどテンションがおかしかったです。(笑)

 

 

私自身はほぼ下戸なのでビールは全く飲めませんが*7、見てるだけで楽しそう、美味しそうと思わせてくれる素敵な番組です。

 

NHKさんなので、バイヤーさん達のお店やメーカーの宣伝は一切なし*8なのも、変に商売っ気がなくて楽しめる要因の一つかもしれません。

 

某友人のブログで「神尾さんきっかけでせかほしにハマった友人」*9として紹介されたりもしましたが、こんな経緯でした。

 

毎週癒しをありがとうせかほし。来週も仕事がんばります。

 

 

 

 

……あと死ぬほど余談ですが、神尾さんの所属事務所の公式プロフィールページにあるボイスサンプルの「other」がもうこれ以上ないほど最高に神尾晋一郎なのでぜひ聴いて頂きたいです。

公式サイトのボイスサンプルが「人を食ったような」(by上記の友人)と称される神尾さんの曲者ぶりと多芸多才ぶり、今後も期待大です。*10

www.81produce.co.jp

*1:「交感神経、副交感神経に作用して精神干渉する特殊なマイク」と公式サイトに書かれているものの、ラップを聴くとケガもするし服も破れる謎仕様。たぶん深く考えてはいけない。

*2:浅沼晋太郎さんは個人アカウントはないようなので、劇団と事務所のアカウントをフォロー。

*3:あんさんぶるスターズ!というソシャゲ。ジャンルはアイドル育成プロデュースゲーム。ヒプマイと同じく声優さんによるライブイベントなどもあり、ヨコハマの御三方全員が出演されていることもあり、方々から熱いプッシュを受けているものの、未だに手は出せないでいる。

*4:城崎広告。声優沼素人にはもはや何が何だか分からないが、ヨコハマの悪徳警官役の駒田航さんが出演?中。いやもう何が何だか(2回目)

*5:ジャニヲタ的になじみがありそうなところで言うと、佐野瑞樹さんの兄弟ユニットWBBの初年度舞台の脚本など。

*6:2018年に10周年を迎えた、大まかな設定だけを決めて後は全編アドリブで行われる舞台。浅沼さんは出演者であり、三名いる演出家のうちの一人でもある。

*7:実はこの回を見たすぐ後に友人達と飲む機会があって一口飲ませてもらったんですが、全くダメでした…。

*8:でも別にモザイクをかけたりはしないので、画面上には普通に看板が映ってたりする

*9:

bookmared.hatenablog.com

*10:語学留学してモンゴル語などを習得したり、院卒でサラリーマンをしながらマジシャンをやってたり、そこから29歳で声優になったという経歴からして只者ではない。

マジカルデイズにハマったのでジャニヲタらしくはてブロ書いてみた。

数多のソシャゲが生まれては儚く散っていく昨今。

私がとあるソシャゲにハマって早5ヵ月が過ぎました。

それがこちら。

魔法パズルアドベンチャーゲーム「マジカルデイズ」(マジデ)公式

 

え?公式サイトの最終更新日が2017.09.29?

気にしたら負けです。アプリ本体と公式Twitterは生きてるから大丈夫。

twitter.com

 

と、まぁのっけから不安にさせるような公式がアレなゲームですが、公式がアレなことはさておき、個人的に今一番お気に入りのゲームなのです。

 

女性向けのソシャゲでいうと、有名どころの「刀剣乱舞」や「夢100」なんかもありますし、どちらも一通り齧りはしたものの、数ヵ月で飽きてアンインストール*1したし、他にもとりあえず話題になったゲームは一通り摘まみ食いしては1~2ヵ月でアンインストールを繰り返すという飽き性な自分。

 

そもそもソシャゲよりも据え置きゲームで育った世代*2なので、EDがないゲームは目的がなくてどうしても飽きてしまうという面もあるのですが、そんな時、ジャニーズ繋がりで数年来仲良くさせていただいている某方がおすすめしてくださったのがマジカルデイズ・通称マジデでした。

 

当初は正直気乗りしなくて(ごめんなさい)、のらりくらりと放置してたのですが、ちょうど1周年記念イベント中ということもあって、とりあえずやってみるかとインストールしたのが2017年の12月7日……うん、公式サイトの更新すでに止まってたわ。

 

ゲームシステム的にはよくあるパズルゲームかつガチャ(たまにドロップイベントや配布)でキャラクターのカードを取って強化していくタイプなので、ツムツムとか夢100なんかをプレイしたことのある方にはとっつきやすいかと思います。

 

ダブったカードは自動的に元のカードのレベル上限解放に使われたり、さらに余った分はレベル上限解放用のアイテムに変換してくれるし、アイテムや素材の所持数に上限はない?のか、倉庫云々の概念がないので、カードの保存枚数のために倉庫に課金をしなくていいのが個人的にはストレスなくてよかったです。 カードやアイテムの整理って地味にめんどくさい作業になるから嫌いなんだ…。

 

DLして最初に好きなキャラを1人選ぶと、そこで☆3カードをもらえて、他のキャラは全員☆1のカードが最初から持たされるという状態からのスタートになりました。

ついでに当時は1周年記念で好きなキャラのアニバカードを1枚配布されたのも大きかったですね。

 

ちなみに、おすすめしてくださった某方も含むジャニヲタLINEグループで当時私が投げた感想がなかなかに酷かったので引用しときます。

このゲーム、魔法学園モノなんですが、3つある寮の寮長がそれぞれ

オネエ

女の敵(タラシ)

女嫌い

という斬新な三すくみだし、夢を見せたいのか腐らせたいのか悩ましい脚本だしで、なかなか楽しいです。

今見返しても酷い感想ですが、今もあんまり変わってないので相変わらず楽しんでます。

 

ただね、このゲーム本当に公式がアレなので、公式は全面的に乙女ゲーとして推してくるんですけども、正直乙女ゲー要素は☆3以上の一部カードのストーリーくらいしかないんですわ…。

 

一応、「魔法使いを育成するフェリクス魔法学園に編入してきた唯一の女子生徒である主人公」という立場ではあるんですが、攻略対象っぽいキャラから命狙われたり罵倒されたり命狙われたりしますし、同じルーベル寮のメンバーとかは比較的主人公に優しいけど、他所の寮には女嫌い(正確には女性恐怖症)の寮長とか、主人公にも一応声はかけつつそれよりも熱心にルーベル寮長を口説いては鉄拳制裁を食らってる女の敵の寮長もいるし、ルーベル寮長自身は完全に保護者ポジションに収まってるし……ねぇ。

 

己を知らなすぎるだろマジデ……長い付き合いで私の好みや性癖を知り尽くした某方に「乙女ゲーっていうよりダークファンタジー学園モノ+ちょいアイドル要素」ってお勧めされなきゃ絶対手は出さなかったぞ……。

 

そう。このゲーム、一応アイドルステージ要素もあるんですよ。

学園の課題というかカリキュラムの一環で、学年も超えてユニット組んで活動してるんですけどね。

 

ユニット一覧は以下の通り(各キャラの説明はネタバレしかないので、下に折りたたんでおきます)

・rebel joker…レオン、ノラ、カヲル、主人公の結成間もないユニット。衣装は軍服風で、イメージ的にはNEWSっぽい?

・Stinger…ツバキ、ジン、トウマのユニット。黒系統のロックテイストの衣装も相俟ってほぼKAT-TUN

・雪月花…スオウ、アキ、マサチカのユニット。和楽器の演奏あり。「MOON」とか「1582」とかやりそうな和装ユニット。

・nori+blanc…ルッカとカエデのユニット。岩橋玄樹中村嶺亜が二人でユニットを組んだと言えば、諸氏には諸々伝わるでしょう。

・RISKY SHIFT…リナト、イオリ、リオのユニット。白スーツが映える麗しいビジュアルで顔ファンリア恋大量発生しそうだけど、実情はリナトの強靭なメンタルが試されるユニット。

・levGuilty…シエル、ミカゲ、イリヤ、アルフォンスのユニット。メンバーは貴族のみで構成されている。…ごめんぶっちゃけここ推しいないから詳しくない

 

結構衣装とかも凝ってておぉ!って思うんですよ。思うんですけど、

別にキャラソンとかがあるわけでもないっていう。

何がしたいんだマジデ……。

 

本当に公式がアレですが、公式がアレなことには慣れてるジャニヲタならスルー出来る程度のレベルなので、もしよかったら!一度!お手に取ってみませんか!

 

……タイミング的にGW前にブログを書けば「推しキャラ作ろうガチャ」とかに間に合ったんですけど、ちょうどその頃はマジデ内のイベントで可愛いアキちゃん見てもだもだしてたから仕事も忙しくてそれどころじゃなくてこんな変なタイミングでのステマブログになってしまいましたが、第三部の配信スケジュールも決まってとりあえずしばらくサービス終了は回避できたっぽいので*3、安心して沼にドボンしてください。

 

というわけで、以下は容赦なくネタバレしつつ各キャラを紹介していきます。

大丈夫、本編普通に読んでても各キャラのパーソナル部分ほぼ分からなくて、ガチャらないとネタに辿り着けないから、むしろ基本的なデータは頭に入れといた方が本編読みやすくなる。*4

 

あと、文章量はそのまま愛の差です。(断言)

 

※友人各位のご協力で各キャラのオススメストーリーカード一部追記しました。

*1:とうらぶはゲームシステムが性に合わなかった上に当時はまだPC版しかなかったし、夢100はストーリーが重すぎて投げました

*2:所謂乙女ゲーだと「卒業M」や「遥かなる時空の中」辺りを通りました

*3:このご時世、ソシャゲのステマをするならまずサービスが継続されるかどうかが重要。

*4:あくまでも個人の感想です

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EMMAはいいぞ

捻りも何もないタイトルですが、そのまんま。

NEWSのNew Single「EMMA」のお話。

 

 

EMMA(初回盤B)

EMMA(初回盤B)

 

 

由緒正しきYJ遺族である私が購入したのは、まだメンバー数が過半数を割る前の名曲2曲を、過半数を割ったメンバーがセルフカバーしたものが収録された初回盤B。

 

全くジャニーズっぽくないデザインの、いっそ普段遣いできてしまいそうなクリアファイルもいただきましたが、当方ジャニーズWEST担なもので、クリアファイルは売るほどあるんですがそれはまぁさておき。

 

まずシングル曲の「EMMA」は、正しく現体制NEWSの曲です。

揺るぎなきトンチキ・ワンナイトラブの名手。

KAT-TUNが何年も(下手をすれば何千年も)相手を想い続けるタイプだとしたら、NEWSは秒で恋に落ちて燃え上がるタイプ。

どっちもリアルにいたら蹴り飛ばすべきですが、曲の世界ではアイドルパワーでねじ伏せられます。

 

もう歌詞の意味とかEMMAって誰だよってツッコんだら負けだし、聴き続けてるとそんなことどうでもよくなるのが、現行NEWSの不思議なパワーだと思います。

 

2曲目は「Snow Dance」

個人的にはEMMAよりこっちの方が断然好きなタイプの曲。

 

とにかくテゴマスの歌唱力でもって問答無用でぶん殴られるサビの快感。堪らん。

でもテゴマス曲じゃダメなんだよー。NEWSなんだよー。こやしげの声もないと完成しないんだよこれー。

 

声フェチを自負する私*1、テゴマス、特にまっすーは「上手いけどちょっとくどすぎて常用できない声」なんですが、この曲のまっすーの声はスーッと入ってくるのが不思議。すごく気持ち良い。

 

3曲目は、12枚目のシングルでもあった「さくらガール」のセルフカバー。あ

もう本当に大好きな曲で、桜の咲く季節はこの曲を聴きながらお散歩するのが恒例でしたが、やっぱりメンバーが減った後は素直に聴けなくて*2、しばらく封印していました。

 

でも!これからは!現行メンバーの声だけで!聴ける!最高!

 

改めて聴いてもすごく良い曲です。

アレンジも大きく変わっていないので、私の大好きなさくらガールが戻って来た!という感じで嬉しいです。

 

あと、昔の音源と比較すると、こやしげ歌上手くなってる!と実感しますね。

いや、別にこやしげ下手じゃないんだ……ただテゴマスが別次元すぎるだけで…。

 

そして最後に真打「I・ZA・NA・I・ZU・KI」ですよ!待ってた!

 

これはかなり初期の曲だし、何ならリアルタイムだと私はまだジャニ―ズに出戻る前だったんですが、後々NEWS VS KAT-TUNのSUMMARYの映像を見てすごく好きになった曲でした。

 

ジャニーズに出戻ったタイミング的に、草野くんはほぼ知らない子なのですが、それでも私は長年言い続けています。

I・ZA・NA・I・ZU・KIの大サビ前の「あの月に~」の草野は、Vanillaの「二人の距離を~」の河合郁人並みに好きだ」と。*3

 

もうイントロ聴くだけでドキドキする。好き。

慶ちゃんのパート増えてるし、シゲアキ先生の「くっちづけを~」も死守された。ありがとう。

 

そして!大サビ前ですよ!「幾千年の~」からじわじわテンション上がってきて、まっすーが私の好きなあのパートを継承してくれただけでも大興奮なのに、トドメは奴ですよ。あの男ですよ。

 

突き抜ける手越ー!(のフェイク)

 

気持ち良いー!明日も仕事がんばるー!

 

I・ZA・NA・I・ZU・KIのオリジナルは、それこそまだ10代だったメンバーの瑞々しさや危うさが光る曲でしたが、いろんなものを削ぎ落としながら全員がアラサーに突入したNEWSが歌う、円熟味が増した今のI・ZA・NA・I・ZU・KIも、とても良い曲です。

 

とりあえず、2017年は、さくらガールを聴きながらお花見して、I・ZA・NA・I・ZU・KIを聴きながらお月見します。幸せなジャニヲタ生活だ。

*1:今ジャニーズでイチオシはWESTの濱田&神山コンビ

*2:NEWSもKAT-TUNも思い入れの強いメンバーばかりが残っているので、どうしても辞めたメンバーに対してもやもやするのです

*3:ピンポイントにここが好き!の代名詞がVanillaの郁人なので

衣装や照明や映像を楽しむために課金したくなるアイドル・ジャニーズWEST

※本文中に頻出する「変態」という単語は、今回に限っては全て褒め言葉です。美への拘り、飽くなく探究心、プロ意識の光る仕事ぶりに敬意を表して「変態」と呼びます。

 

どうも。変態照明とギラギラビーム、予算度外視の特攻とゴッテゴテ衣装をこよなく愛するKAT-TUN育ちのジャニヲタです☆

 

KAT-TUNが海賊船を停泊させ、元担とは発展的なお別れ*1を果たした私の目下の楽しみは、もちろんジャニーズWEST

 

最近ではぬんぼ担時代に仲良くなったお嬢さん方や、別ユニ担のリア友などともWESTの現場できゃっきゃする機会が増え、楽しい限りです。

 

そんな中、今日はたまたま我がTLでジャニーズWESTの衣装の話題がホットでした。

 

少クラ以外の音楽番組の露出では、やれ売れない漫才師だの、ホイル焼き*2だの、牧場物語だのと揶揄される我が軍ですが、ちょっと待ってほしい。

 

ジャニーズWEST、シングル以外の衣装はイケてるのもあるから!!

現場に行けば分かるから!!

 

と、いくら茶の間で叫んだところで響きゃしないので、今回は現在発売されている3本のライブDVDから、独断と偏見でおススメの衣装を紹介したいと思います。

 

この連休中、ぜひ課金してゴッテゴテ衣装の似合うジャニーズWESTをご堪能ください。*3

 

*1:便利な言葉である

*2:郁人の暴言にぐぅの音も出なかった

*3:「カッコいい関ジャニ∞は課金しないと見られない」というエイター様の名言が名言すぎて尊敬。

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アラサージャニヲタの美容事情(備忘メモ代わり)

はてブロさんから、「1年前はこんな記事を書いてましたよ」メールが届きました。

 

aika2aime.hatenablog.com

 

おもしろそうなタグだったので便乗したのですが、この中で一番反応が良かったのが画像にも載せたうちわを入れるための製図ケースで、二番目に反応が多かったのが化粧品関係でした。

 

この記事はあくまでも遠征時の持ち物を晒すものだったので、今回は私(アラサージャニヲタ)が普段遣いしている基礎化粧品を晒しておこうと思います。

 

肌質が似ている方には何か参考になればいいのですが、まぁ書いてる本人の備忘メモ代わりでもあるので、読み流して頂ければ幸いです。

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ハコ推しか、担降りか、それとも…~Love-tuneと私・銀座の陣を終えて~

去る5月21日、Love-tuneのジャニーズ銀座(クリエ)公演を観る機会に恵まれた。
当日の昼公演の時点で、突然のメンバー追加・セットリストの変更があり、夜公演を待っていた私達に衝撃が走った。

結論だけを言えば、4人で入るはずだったうちの1人は入らないことを選んだ。それくらい大きな変更だった。

私自身、客電が落ちるその瞬間までモヤモヤしたものを抱えたまま座席に座っていたのだが、いざ始まってみれば、ステージの上でエレキギターを弾きながら暴れ回る自担に夢中になり、あっという間に時間は過ぎていった。

 

それから10日が経ち、Love-tuneは大きなケガやトラブルもなく、2016年のジャニーズ銀座公演の大トリを無事に務め上げた。

そのこと自体は非常におめでたいことであるし、誇るべきことだとも思う。

 

しかし、私の胸中では5月21日以前も以降も変わることなく、言い知れぬモヤモヤが燻り続けている。

不思議なもので、ライブ中はただただ楽しい!が先行していたというのに、終わった直後からまたモヤモヤが吹き出し、Twitterでその日のレポを見ても、楽しかったことよりも気になったことの方が思い出されてしまう。

基本的に入った現場は能天気に楽しむ方なので、このような経験はあまりなく、正直戸惑いの方が先に立っている有り様だ。

 

Love-tuneというユニットができてからずっと消えないモヤモヤ。

「ヲタクは趣味。趣味でストレスを溜めるなんて本末転倒」
「自分が見ていて楽しくないと感じたら、そこが引き際・離れ時」
をモットーにヲタクをしている身なので、ここ数ヶ月はずっと担降りのタイミングと降り先を模索する日々だった。

 

実を言えば、5月21日は真田担最後の日にするつもりでチケットを申し込み、上京したのだ。

何なら会場に入るギリギリまでカラオケでジャニーズWESTのライブDVDを見ながら、「次の担当は顔で選ぶか、歌声で選ぶか、研究材料としての興味で選ぶか」などという不穏な相談を同行者の皆さんにしていたほどだ。

それくらい、Love-tuneというユニットは私にとって素直に受け入れられない存在であり、Love-tuneにいる真田佑馬を今後も変わらぬ温度で応援していける自信などないのが現状である。

 

そんな私が未練がましく未だに真田担を自認しているのは、偏に真田佑馬単独の魅力のなせる技だ。

今年で真田担歴6年目。自担の退所や派閥問題等もあってなかなか長続きしなかった私にとって、ぶっちぎりの最長記録を更新し続けている担当様である。

ジャニーズ規格では少し厚みが過ぎる男らしい体格。
普段の眠たそうなタレ目と寝惚けてるのかと思うほどゆるい言動。
別人のように豹変し、その場の空気を支配する圧倒的な演技力。
そして何より、仕事人としてのストイックな思考と生き様に惹かれてずっと応援してきたし、これからも真田佑馬の仕事ぶりをずっと見ていたいと思っている。

 

だからできることなら、私だってLove-tuneを好きになりたい。

ユニットはハコ推しできる方が何倍も楽しくヲタクをできることは身を以て知っている。

Love-tuneというユニット自体を好きになることが自分の楽しみにも繋がる。

大丈夫、真田がここでがんばると決めたユニットだ。きっと好きになれる。

そう思いながら、この数ヶ月間、少年倶楽部や雑誌等でLove-tuneを見続け、クリエ公演にも入った。

 

それなのに、モヤモヤは晴れることはなく、その原因も分からないままだった。

 

しかしここへ来て、1冊の雑誌のインタビューが私の中のモヤモヤに一つの結論の片鱗を見せてくれた。

 

ダンススクエア vol.13 (HINODE MOOK 39)

ダンススクエア vol.13 (HINODE MOOK 39)

 

 

 Love-tuneだけで12ページを割くという破格の待遇もさることながら、そのインタビュー内容について、発売直後からいろいろと聞こえてきた雑誌だったので、私もようやく落ち着いて読めるようになったこのタイミングで購入した。

 

一読すると、私のモヤモヤの原因の一端がようやく見えた気がした。

 

要は、Love-tuneには核(コア)が見えないのだ。

 

Love-tuneというユニットを端的に表すとすれば、「安井謙太郎の、安井謙太郎による、安井謙太郎のためのユニット」だろう。

それはユニット結成直後から「安井にとって初めてのユニット」ということを全面的に押し出していたところからも感じていたし、クリエ公演の本編最後で安井一人だけが挨拶をして締めるという構成から見ても、おそらくそう的外れではないと思っている。

 

一個人のためのユニットといえば、結成当初のNEWSや、中山優馬が参加した数々のユニットが思い浮かぶ。

事務所の前例としては決して異例ではないし、そういう売り出し方を否定するつもりはない。

 

それらのユニットにおいては、その一個人のカラー=ユニットのカラーだったという印象がある。

ここでいう一個人のカラーというのは、本人の趣味嗜好や性格などではなく、事務所が、もしくは社長がその一個人をどう売り出したいかという意味だ。

デビュー当初のNEWSでいえば、ユニットのイメージカラーは白やピンク、爽やかな王道アイドル。双璧だったKAT-TUNとは対照的だった。

中山優馬のユニットも、平均年齢が若く、その時々、その界隈の花形メンバーが選抜される華やかなユニットだったという印象がある。

私はどちらも外野から見ていたので、当時の該当担からすれば的外れかもしれないが、そこはご了承いただきたい。

 

翻ってLove-tuneはどうだろう。

本人達の言を借りれば、Love-tuneのコンセプトは「バンド×ダンス」という形式そのものであるらしい。


確かに純粋にダンスだけで勝負をしようとすれば、現在のメンバーだけでは人数やスキル、チームワークの点でも心許ないように感じる。
現時点で森田のもう一つのユニットであるTravis Japanや、アクロバットもこなすSnowMan、かつての舞台組の代名詞であるM.A.D.の流れを汲むThey武道やMADEなどとの真っ向勝負は厳しいだろう。


バンド形式については、かつてJr.にも二組のバンドが存在したが、メンバーの大半が退所し、その後は特に固定のバンドは組まれないまま現在に至るため、一種の隙間産業ではある。


ただしそれはあくまでも、デビュー組のバックにつくなら、という前提がある。
もしもバンド単独での活動を目指すのであれば、かつての二組のように定期的にライブハウスで単独ライブを行うこともできるだろうが、事務所にはそのノウハウはあまりないようなので期待はできない。

また、ライブハウスでは彼らのもう一つの柱であるダンスが存分に活かせない点を考えても、現実的な案ではないだろう。

 

だからこそ、どちらかに特化するのではなく、二本柱の両立を目指すのは決して悪手ではない。

どっちつかずになってしまっては本末転倒だが、「ダンスだけでここまで来た」と言う森田と、大学で音楽理論を専攻している萩谷*1がそれぞれの柱の中心となっている体制は、非常にバランスが良いと感じる。

 

真田のパフォーマンスに関しては、他のメンバーは口を揃えて「爆発力」や「エネルギー」などの単語を挙げている。
かつてnoonboyzとして活動していた頃の本人の言にこんなものがある。

オレと野澤って『電車と信号』みたいな関係。オレがガーッと走ってるとき、あいつがいい感じにブレーキをかけてくれるんだよ。オレは突っ走るところがあるから、逆にあいつには常に余裕を持っていてほしいんだよね。*2

この攻めの姿勢は、ユニットが変わっても日和る気配はないようだ。

 

では安井に関してだが、ここでも他のメンバーから出る評はほぼ同じだった。

「ジャニーズスペック」

「一番ジャニーズらしい」

「ジャニーズとしての自覚が誰よりも強い」

 ここまで揃うと少々不気味な気もするが、要は「Love-tuneがどんな演出をしてもジャニーズとして成立できるのは、安井謙太郎がいるからである」というのが、メンバーの総意であるらしい。

 

ここで一つの疑問が生まれた。

 

Love-tuneが言うところの「ジャニーズらしさ」、「Love-tuneにおいて安井謙太郎が担う役割」とは一体何なのだろうか。


俳優業やアーティスティックな活動においては、「ジャニーズっぽくない」という言葉が褒め言葉として使われることがある。

例を挙げると、堂本剛の宗教活動にも似た哲学的な音楽や説話。

岡田准一生田斗真風間俊介などの確かな演技力。

TOKIOなどは楽器を持っても鍬や鎌を持ってもジャニーズっぽくないと言われるので、そもそもTOKIOがジャニーズっぽく見える時はあるのだろうかという新たな疑問に直面しそうになるが、それはいったん置いておく。

このように、肯定的な意味で使われる「ジャニーズっぽくない」に対して、「ジャニーズっぽい」とはどんなものを指すのだろうか。


では「ジャニーズっぽい人」と言われた時、数多の所属タレントの中で誰を思い浮べるだろうか。

 

ジャニーズ筆頭の近藤真彦

Mr.ストイック・東山紀之

一時代を築いたSMAP、嵐。

ステージに棲む王子様・堂本光一滝沢秀明

はたまた各ユニットでセンターを張る面々……亀梨和也山田涼介など。

 

彼らはいずれも、世間一般からジャニーズとして個人名で認識されているメンバーである。

しかし彼ら全員に共通する項目を挙げろと言われれば、同じ事務所に所属していること以外を挙げるのはなかなか難しいのではないだろうか。

既婚者もいれば独身貴族もいるし、得意とするパフォーマンスも異なる。

テレビの露出が多い人もいれば、一年の大半を板の上か自宅に引きこもっている人もいる。

 

少なくとも私は今、思いつくままに挙げたこのメンバーにはっきりと明記できる共通点を見出せてはいない。

しかしもし、曖昧で定義できない精神的なものを共通点と呼ぶことが許されるのであれば、少なくとも個人名を挙げたメンバーについていえば、「アイドルとして生き、アイドルとして死ぬ覚悟がありそうな人」ではないかと思う。

 

アイドルとしての定義にまで話を広げると収拾がつかなくなるので割愛するが、この「覚悟」こそが「ジャニーズっぽさ」であるとするなら、安井の背負うものはずいぶんと重く、そして得体が知れない。

 

ダンス、音楽、芝居と、それぞれが得意分野に特化しているが故に、時としてジャニーズらしさから逸脱するメンバーは、頼もしくもあり、危うさもある諸刃の剣であろう。

 

だからこそ、生まれたてのこのユニットには核が大切なのだ。

 

各種のパフォーマンスを極めようとすれば、どうしてもアイドルらしさが損なわれる場面も出てくるだろう。

そんな時にジャニーズとしてのユニットの核が揺らげば、あっという間にバラバラになってしまう危険性を孕んでいる。

そんな場面は、今までに何度も遭遇してきたし、そう何度も目にしたいものではない。

 

他の記事で「俺は楽器が弾けないからボーカル」と、自虐なのか本気なのか分からないコメントもしていたが、目下ユニット内で安井が役割はボーカルというよりもMCのようなので、それを強化していくのか、あるいは他の強みを見つけるのかで、今後のユニット自体の方向性も変わってくることだろう。

 

繰り返すが、現時点でのLove-tuneが「安井謙太郎の、安井謙太郎による、安井謙太郎のためのユニット」である以上、彼のカラーがそのままLove-tuneのカラーになり、彼の生き様がそのままLove-tuneの核になるのだ。

 

その核を素直に応援できるか見極められるまで、もう暫く常時担降り先を吟味しながら真田担でいようと思う。

*1:同じ大学の先輩にあたる真田の専攻は映画などの映像。

*2:WinkUP 2012年11月号