エデンの西の片隅で

140字では足りない時に。

自担が「さなじい」と呼ばれることについて

おかげさまでちょこちょこ読者登録をして下さる方が増えたこのタイミングを逃すまい!と、自担・真田佑馬くんのお話をぶっこみたいと思います。

ちょうど昨日はBBAの話、そして今日は爺の話です。

 

この夏、ガムシャラ公演やSexy Zone菊池風磨くんのソロライブに参加した自担。

Jr.内最年長は安井くんでしたが、相手は無敵の童顔、そして自担がいろいろポンコツかましたせいもあり、すっかりさなじいキャラが定着した2015年夏となりました。

 

もともとニックネームは?と聞かれれば「さなぴー」と答えていた自担。

尊先の一人でもある山ピーこと山下智久くんとも似ているし、本人も気に入っているんだと思われます。

そんな中、後輩達から自然発生的に定着したあだ名「さなじい」には、本人も苦笑いしていましたし、真田担界隈やその周辺からも賛否両論吹き荒れていたようです。

 

何せじいです。22歳の青年を捕まえて爺です。

ほんの1、2ヶ月前まで主演舞台で元宝塚のトップスター・大空祐飛様の年下の恋人にして人気カメラマンの役を演じていた彼を指してじいです。

反発したくなる担当各位の気持ちも分からなくはないし、私も最初レポで読んだ時はさすがに戸惑いました。

 

ジャニーズでは、今までにも爺キャラというのは何人かいました。

例えば亀梨くんとのコンビを爺孫と称されるKAT-TUNの中丸雄一さん。個人的には元担でもあります。

TOKIOの城島リーダーも爺キャラだったりおかん(茂子)だったり扶養家族(松岡さん限定)だったりします。

Jr.内でも、すでに退所した某窓族Jr.のあだ名がじいでしたが、彼は俳優業をしている現在も、カンパニー内でじい呼びされているようです。

 

この爺キャラについては、本当に賛否両論ありますし、私はどちらの意見も否定はしません。

私の好きなアイドルは爺じゃない!というご意見も分かります。

爺って罵ってるわけじゃなくて親しみを込めてくれてるんだからいいじゃない。というご意見もごもっとも。

 

そもそもあだ名やニックネームの類というのは、例え本人がこれ!と言っていても定着するのがそれになるとは限りません。

 

よくフレッシュJr.のプロフィール欄に自己申告によるニックネームが記載されていますが、あれはおそらく学校で呼ばれているものだったり、家族から呼ばれているものなどを書いているのだと思われます。

 

しかしいざJr.として活動を始めれば、すでに同じニックネームで呼ばれる先輩がいて被らないように違うニックネームで呼ばれるようになったり、仲間内で新たな呼び名がついたりすることもあるでしょう。

これは学校や職場など、新しい環境に入った時にはどこでも見られる光景だと思います。

 

今回のさなじい呼びも、noon boyzとしての活動がなくなり、個人での舞台の仕事も一段落して久しぶりに新しい集団の中に参加するようになったことで生まれたものです。

 

初主演舞台「TABU」の公演を終えた時、私は素晴らしい作品の余韻に浸りつつ、一抹の不安を感じていました。

2014年のオーシャンズ11からジャニワ、TABUと、自担には舞台関係の仕事が続いていました。

舞台をご覧になった他担の方の「さなぴーよかったよ」「やっぱりお芝居が上手い」という意見を嬉しく拝見していましたが、中には「これで真田は俳優路線確定」といいお声もちらほら見かけ、うーん……と、考え込んでしまいました。

 

確かに自担はお芝居のお仕事が大好きだし、力も入れています。

「1リットルの涙」や「金八先生」などのバーターやジャニーズ枠のお仕事だけではなく、「ゴーストママ」などの先輩のいない現場も経験し、そしてとうとう初主演舞台、しかもジャニーズのメンバーは誰もいない、ベテランの俳優さん達に囲まれての座長公演を成功させるところまで来ました。

 

私自身、「少年たち」の看守長に引き込まれて真田担に降りた身なので、真田佑馬のお芝居は大好きです。

ですから今後も彼のお芝居のお仕事はたくさん見たいと思いますが、それとデビュー路線から外れることはまた別だと思っていました。

 

ユニットを組んでデビューしても、お芝居の仕事はできます。

むしろユニットの看板を背負ってドラマなどに出れば、主題歌を歌えるなどユニットにもメリットがあります。

デビュー組が飽和状態になって久しく、また生田斗真くん、風間俊介くんなどユニットを組まずに俳優業で身を立てる先輩達もいますから、自担についてそういう声が上がるのは当然の流れだと思います。

 

長年の相棒・野澤祐樹くんと別々の活動が続く中、数年ぶりにユニット名を背負わない、無所属Jr.真田佑馬である期間が続いているのも、そういった声が上がる要因の一つなのでしょう。

 

でも、そうやって彼の可能性を狭められるのは、やはりどこか釈然としないものを感じました。

 

そんな中で回って来た風is a doll?というお仕事は、主演舞台とはまた違う方向に真田佑馬の可能性を広げてくれた現場だったと思います。

 

かつて所属したMis Snow Manは1992年生まれと1993年生まれのみで構成された同世代ユニットであり、そこから分かれたnoon boyzは同学年二人のユニットでした。

 

風is a doll?はソロコンのバックとはいえ、少し年下の後輩達も混じった疑似ユニット的な塊の中にいる真田佑馬を見せてくれるお仕事でした。

 

そしてその中にいる自担は、楽屋では寝てばかりの構ってちゃんで、抜けた言動も多い愛すべきおじいちゃんキャラとして後輩達に認識され、そしてなぜか受け入れられてしまったのです。

 

……正直びっくりしました。え。いいの?そんなめんどくさい人、受け入れちゃっていいの?

あれでしょ、お腹痛かったり体調悪かったりすると大げさにしんどがって構ってアピールしてくるでしょ?

出番前に支度してても、椅子に座って靴紐を結ぼうとした体勢のまま寝ちゃってたり、毎回つけなきゃいけない名札を忘れたり、毎日同じ段差で躓いたりするんでしょ?

(以上、全て長年の相棒・野澤祐樹氏によるタレコミ情報)

 

おかげさまで本番以外(たまに本番でも)ポンコツな自担も、無事に夏のお仕事を終えることができましたし、こちらも孫達(特に萩谷慧悟くんと森田美勇人くん)の新たな一面を知るいい機会となりました。

 

そしてふと思ったのです。

このメンバーではないにしろ、今後自担がデビューしてコンサートをするとしたら、こんな風に後輩達に囲まれて弄られるMCが繰り広げられる可能性があるのか、と。

 

Jr.内の年齢を考えれば、石垣くんや後藤くんなどもいますからおいそれとは言えませんが、それでもデビュー時のユニット内では確実に年長組に振り分けられる年齢に自担は達しています。

 

正直、真田佑馬はめんどくさい人です。

スキルがあって仕事はできるし、生活力もある。

なのに天然ボケだし構ってちゃんだしネガティブだし。

私なんかは筋金入りののんさな厨なので、そんな真田の面倒を見て尚且つ同等に仕事をこなせる人なんて野澤祐樹しかいないとまで思い詰めていましたし。

(視野の狭いことで申し訳ないですが、それくらいのんさなシンメは理想です)

 

さらにいえば、ガムシャラもそんなに回数出ているわけでもないのに突然中立のMCの立場で参加なんて、絶対生粋ガムシャラメンバーの他担から叩かれる!と、自担譲りのネガティブを発揮して震えていました。

 

でもそういう諸々を「さなじい」というキャラとして「しょうがないなぁ」「さなじいおもしろいなぁ」でまとめてくれた後輩達の孫みの素晴らしさ、そしてバンド形式を「さなじいバンド」と呼んで下さった他担の皆様の心の広さに、レポを読みながら胸が熱くなったのです。

 

さなじい呼びが今後も定着していくのか、そしてそれを真田佑馬本人がどう思っているのかは分かりません。

それでも今月も雑誌で楽しそうに「さなじいが~」と語る美勇人くんを見て、少なくとも私は幸せな気持ちになりました。