三隻目の海賊船に乗って~KAT-TUN 10Ksライブから帰還~
KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR “10Ks!”、初日のナゴヤドームに参戦して参りました。
今回は比喩などではなく本当に「参戦」です。戦争です。
何せペンライトが銃です。
しかも銃身が赤く光ります。赤一色です。
中丸さんご本人から「血塗れ」とのお言葉も頂きましたので、やはり我々は戦争に行ったようです。
グリップに装飾を施された銃に白い羽。
困ったことに嫌いじゃないんですよね、こういうの。
(そりゃウキウキとセッティングして写真に撮るくらいだからな)
さらに今回のコンサート、コンセプトは一貫して「海賊船」でした。
デビュー前の海賊帆、そして2008年のQUEEN OF PIRATES、そして今回の10Ks。
やはりKAT-TUNには無頼で不遜、そしておしゃれな海賊がよく似合います。
しかし一口に戦争といっても、KAT-TUNは、そしてファンは何と戦うのでしょうか。
例えば海賊帆の頃は、メンバーもまだ若く、デビューできないもどかしさや、先を越していく後輩達、次のデビューを争う仲間達、そしてアイドルとしての型にはめようとする大人達との戦争だったように思います。
QUEEN OF PIRATESの頃は…………まぁいろいろありましたよね。
未だにあのツアーの「僕らの街で」辺りを聴くと胃が重くなる元中丸担です。
戦争というよりは、内なる抗争が激しかった時期でしょうか。
そして今回の10Ks。
三隻目の海賊船は、過去の二隻よりも戦うことに特化した船でした。
降臨した三人の船長の衣装はKAT-TUNらしいゴージャスかつファッショナブルな逸品。
前半からノンストップで畳みかける攻撃的なセトリはゾクゾクするし、レーザーも特攻も、一切出し惜しみすることなく火を噴きます。
そして今までと大きく違ったのは、これまで「盛り上がらねぇと命はねぇぞ!」「俺達についてこい!」と、後ろを省みることなくただがむしゃらに進んでいた船長達が、私達にぽろりと弱音を零したことでした。
「人数が減って歌う量が倍以上になってる」
「なのに年は取ったからキツイ」
あのかっこつけで斜に構えていたKAT-TUNから年の話が出るとは。
しかし口ではそう言いながら、彼らの戦いには一切の妥協も手抜きもありません。
泣く覚悟で参戦したファン達を、感傷に浸る隙さえ与えずに魅了していくのです。
ようやく湿っぽくなったのは、アンコールでの挨拶の辺りから。
「これまでに船を下りて行った人達もたくさんいると思います」
その中にはファンも、そしてメンバーも含まれるのでしょう。
中には私のように、小舟に乗ってあちこち彷徨い、戦争だと呼ばれると戻ってくる根無し草の傭兵のようなファンもいます。
三人の船長は、これまで幾度となくファンに謝ってきました。
迷惑をかけた。心配をかけた。そう何度も謝ってきました。
しかし今回、三人の口から謝罪の言葉はありませんでした。
私はそれが正解だと思います。
KAT-TUNと共に戦ってきたファンは、船長達の謝罪など望んではいません。
ただ不遜に、ステージの上に君臨する王者然とした姿を見せて欲しい。
圧倒的な魅力の前に平伏す快感を味あわせて欲しい。
少なくとも私がKAT-TUNに求めているものはそれです。
そして今回も、KAT-TUNはこちらが求める以上のものを与えてくれました。
KAT-TUNから渡された血塗れの銃。これは何に使うためのものでしょう。
擦り減ったKAT-TUNと共に自決するため?
口さがない世間と戦うため?
私は最後の挨拶を聞きながら、これは一度立派な海賊船から離れ、陸の上で個々に戦っていく船長達を援護するために与えられた銃なんだと感じました。
三人が個々に結果を出すことが、KAT-TUNの再度の船出に繋がる。
だからこそ、戦うための武器を渡し、共に戦おうと言ってくれたのだと感じました。
亀梨くんはKAT-TUNを「自分が貫いてきたもの」と言いました。
彼と似た立場の人達の中には、グループを離れた人が何人もいます。
もしかしたら彼自身、そんな選択を迫られたこともあったのかもしれません。
でもどれだけ頭を下げても、どれだけ世間にとやかく言われようとも、KAT-TUNでいることを貫く彼は、高潔で美しく、そして愛すべきKAT-TUNの末っ子です。
親御さんが来ていることを忘れて下ネタに走ってしまい、焦っている姿はとても可愛らしかったです。
上田さんは人一倍自分のスタイルに拘る人であり、こうと決めた道はとことん極める人です。
例えばボクシングも、アイドルという職業柄、顔に傷をつけられないということもあってプロライセンスの試験には挑戦しませんでしたが、もしかしたら、アイドルを捨てて挑戦するという道もあったかもしれません。
でも彼は今も、KAT-TUNとしてステージの上に立っています。
たまにショットガンをぶっ放したり、手榴弾を投げてきたりはしますが、まごうことなきアイドルです。
中丸さんはとにかくプライドの高い人だと思います。
弄られキャラだったこともありますが、絶対零度の帝王として君臨する今の姿の方が、素に近いように感じます。
「今まで、メンバーが抜けていったこととちゃんと向き合えていなかったのかもしれない」
いいえ。貴方はちゃんと向き合っていましたよ。ちゃんと向き合って、ちゃんと怒ってくれたから、私はまたKAT-TUNと向き合うことができたんです。
三隻目の海賊船、とても楽しかったです。
私はまた根無し草の傭兵に戻りますが、次の戦争の時も、必ず馳せ参じます。
三人の船長達が開戦の鐘を鳴らしてくれる日を、心から待っています。
私があの子の話をしなくなった訳
基本的にどうでもいい話を垂れ流すだけのブログですが、今回はその中でも群を抜いてどうでもいい話です。
特に該当担の方からすれば気分を害されるかと思いますので、途中で嫌な予感がしたら遠慮なく画面を閉じて下さい。
別にわざわざ宣言するほどの話でもないのですが、きちんとチケットが届けばLove-Tuneクリエを見に行けることになったので、これは先に予防線を張っておいた方がいいかもしれないと思ったので、書いておきます。
ここ数ヶ月、私は安井謙太郎に関する話題を徹底的にスルーしています。
Twitterのプロフからも削除しましたし、話題に上ってもRT等は一切しなくなりました。
何なら自担や推しと一緒の時以外は、少クラも早送りにしています。
数年以上お付き合いのある方なら、もともと私がKis-My-Ft2デビュー発表の茶封筒事件で安井を認識したことや、その後なかなか熱の入った京安(京本・安井)シンメ厨をしていたこともご存知かと思います。
そんな私が、なぜ安井の存在を徹底的に避けているのか。
端的に言ってしまえば、「シンメ厨・コンビ厨同士のエア殴り合いを延々見続けることに疲れたから」です。
自分が京安厨だった時に繋がった人は、当然京安厨が多かったのですが、例えば全く安井関連ではないところで繋がった方の中には、安井推しだけど京安には興味のない方や、他の安井関連のコンビを推している方もいらっしゃいました。
主なところで言うとみゅうたろう(森田・安井)、萩安(萩谷・安井)、あと小瀧と安井の自称恋人コンビなどもいます。
そしてこれらの方々が混在するTLでは、安井が誰かしらと絡む度に、しばしば各シンメ・コンビ推し同士のエア殴り合いが開催されていました。
おそらくご本人同士は繋がっていないと思うので完全にエアリプなのですが、「安井と一番仲がいいのは〇〇」とか、「〇〇が安井につけたあだ名なんて全然浸透してないし」とか、もっと言えば完全に中傷でしかない発言なども多々ありました。
これが例えば少クラやガムシャラが放映される度、もしくは雑誌が発売される度に繰り返されるのです。
いや、分かりますよ?私も重度ののんさな厨だし、どうでもいい人からすれば同じ穴のムジナだと言われても仕方ない程度には頭悪い発言もしますよ?
でもさすがにヲタクやタレント本人に対する中傷が延々TLを席巻する状況は、私の精神衛生的に非常によろしくなかったので、ある日突然プチッとキレて、ミュートブロックを駆使してある程度TLを浄化させて頂きました。
それと同時に、もう「安井」という文字を見るのも嫌になっている自分に気付いたのです。
もう一度言いますが、もともとは安井は好きなJr.トップ5には入っていましたし、本人の何かが気に食わないというわけではありません。
(まぁ最近前より声が出なくなった件については、曲がりなりにもLove-Tuneがバンド形式の時にボーカルの立ち位置にいるんだから可及的速やかに対応してほしいなみたいな我儘な願いはなくもないんですけどもそれはあくまでバンド厨の我儘なので小声で呟いておきます)
本当はワードミュートをかけてしまうのが一番平和だと分かっているのですが、如何せんLove-Tuneには自担も参加していますので、そういうわけにもいきません。
ただ今後、Love-Tune単位での露出がどれほど増えようとも、私の呟きやレポに安井の名前が挙がる機会は極端に少ないと思います。
安井繋がりで仲良くして頂いているフォロワーさんも多いのであまり明言するのもどうかとは思いましたが、もしレポ等を期待されているのであれば、ご期待には沿えない旨、先にご理解頂ければ幸いです。
余談になりますが、上記のようなことがあって以来、度を過ぎたのんさな厨発言はできるだけ仲間内のLINEグループに投げるようになりました。棲み分けって大事。
SMAPは他人 ~偏食DDヲタの雑感~
自分はツイ廃だという自覚はあります。
新聞やテレビのニュース、その他ネットニュースなども目にしますが、それらはあくまで報道機関が一方的に配信しているものであり、Twitterはそれらを見た廃人達があーだこーだと意見を述べるのを流し見するのにちょうどいいツールなのです。
また、ジャニヲタ活動的に言えば、最新の現場情報から過去の名言、本日の現場レポまで、欲しい情報が茶の間や職場にいながら指先一つで確認できるという手抜きヲタ活万歳ツールでもあります。
Twitterだけではありません。ありとあらゆるメディアでSMAPが取り上げられていました。
件の生会見(あれを会見と呼ぶのかはちょっと疑問ですが)の際など、バルスでも落ちなかったTwitterがSMAPに落とされた!と、違う方向からも話題になりました。*1
さて。私も普段はほとんど見ることのないスマスマですが、当日はリアルタイムで拝見しました。
感想としては「で?」という一言しか浮かばず、何一つすっきりしないまま会見が終わるとさっさとテレビを切って最近ハマっている謎解きゲームに勤しんでおりましたが、その日からメディアは連日大騒ぎ。
「パワハラ」だの「ブラック企業」だの、様々な切り口からSMAP及びジャニーズ事務所を斬り付けようとするニュースや呟きが溢れ返り、それは今も継続しています。
ところが。
TL人口比9割8分がジャニヲタ(bot含む/残りはリア友とネタツイッタラー系)のTLでは、間もなくSMAP騒動は収束していきました。
理由は簡単。次のトピックスが続々と流れて来たからです。
最も大きかったのは、「滝沢歌舞伎に三宅健出演決定」でしょう。
だって滝沢歌舞伎。
ヲタクが大好きな滝沢歌舞伎。
そこに黄金期のトップにして奇跡のおじさん三宅健だぞ?
新橋演舞場の桟橋席でお酒飲んでタッキーこみご飯を食べながら三宅健を見られるんだぞ?
そりゃSMAPも女史も吹っ飛ぶさ!
その上、記者会見での二人も超キュート、他の出演者も早々に発表されたとなれば、ヲタクは財布とスケジュール帳との相談や振り込め用紙(not誤字)の用意に忙しくなりました。
他にも、今なら帝国劇場で上演中の「ジャニーズワールド」のレポや、関ジャニ∞の大倉忠義の容態、今週末の寒波襲来を受けての遠征組の移動手段の変更等々、ジャニヲタのトピックスは分刻みで移り変わります。
その中では、実は世間が思っているほどSMAP騒動の比率は高くないのです。
なぜなら、SMAPはジャニヲタ全体から見れば「他人」だからです。
ジャニーズ事務所というのは、厳格な縦社会です。
近しい先輩にはくん付け(かなり上になるとさん付け)が必須であり、先輩は後輩達が集まれば、スマートに奢ってあげたり、お年玉を大盤振る舞いします。
仕事上においても、後輩達は先輩達のコンサートのバックダンサーや舞台の脇役を通じて技を盗み、指導を仰ぎます。
先輩としても、後輩達を取りまとめ、自らの演出の中で活かすというのは、座長としての力量、プロデュース力を試される場にもなります。
CDの売上やドラマの視聴率といった一般的な数字だけでなく、いかに優秀な後輩を育成できたかも、ジャニーズにおいては重要な評価基準の一つなのです。
この辺は、確かにコンサートや舞台をご覧になる機会のない方には理解できない文化かもしれません。
しかし実際に、滝沢秀明がタッキー&翼ファン以外のジャニヲタから評価されるのは、彼のバックで育った後輩達がデビューし、実績を上げているからであり*2、堂本光一のライフワークである「Endless Shock」が他のファンの間でも話題になるのは、あの舞台に出演することが後輩達の一種のステータスとして認められているからです。
さらにジャニーズでは、先輩が主演するドラマや映画に後輩が脇役で出演するなど、所謂「バーター仕事」も多数存在します。
自分が応援している若手と近しい先輩に主演の仕事が決まれば、すわバーターと色めき立つのもお約束ですし、いざバーターが決まれば、主演のファンよりも張り切って雑誌等を購入し、視聴し、DVD-BOXなども揃えてしまうのがジャニヲタです。
このバーター出演には、二つのメリットがあります。
一つはもちろん、まだ実績の乏しい後輩に仕事が与えられること。
そしてもう一つは、先輩後輩双方のファンに、お互いのことを知ってもらえることです。
もしそこで、「〇〇くん目当てに見たけど、△△くんもかっこいい!」となれば、事務所的にはしめたものです。
何せお財布を開いてもらえる対象が一つ増えたのですから。
また、昔はジャニーズJr.といえば、母親や姉に勝手に履歴書を送られて強引に(もしくは僅かな金銭や食べ物で買収されて)オーディションを受けさせられたというのが定番でしたが、最近は「〇〇くんに憧れて自分で履歴書を出しました」というJr.や若手デビュー組が増えています。
ざっと見回して目につくのは、やはりHey!say!JUMPの山田涼介でしょう。「探偵学園Q」や「金田一少年の事件簿」等、男の子にも馴染みやすい作品に多数出演していることもあり、「山田くんを見た」ことを理由に挙げる子が増えています。*3
しかし、SMAPは違います。
SMAPのコンサートのバックダンサーは、全てプロのダンサーであり、Jr.がつくことはありません。
もちろん、SMAPに憧れてジャニーズに入り、尊敬する先輩にSMAPの名を挙げる後輩もいますが、現在、SMAPのバック育ちの後輩と呼べる存在はいないのです。
また、SMAP×SMAPを始めとして、個人でも冠番組を多く持つSMAPですが、それらの番組にジャニーズ所属の他のタレントが出演することも、反対にSMAPが他のジャニーズの番組に出演することも、数年前にKis-My-Ft2がデビューするまではほとんどありませんでした。
その辺の事情については、各種メディアが繰り返し報じていますから割愛しますが、要はジャニヲタはSMAPに対して身内意識が乏しいのです。
身内というと、またヲタクの妄想だと言われそうですが、本気で他のジャニーズを自分の身内だと思っているわけではなく、感覚の問題です。
先輩のファンは、よくバックについているJr.のことは何となく把握していて、「あの子に新しい仕事が決まったんだ!よかったね!」と喜びます。
後輩のファンは、バック目当てとはいえ、先輩のことをよく見ているので、いつの間にかその人の曲や作品にも詳しくなっています。
そうやって一度誰かについたファンを、縦に横に広げていくのがジャニーズ商法の一つであり、そこから完全に切り離されていたのがSMAPなのです。
本当は、さらに深く掘り下げると、飯島班のKis-My-Ft2やSexy Zone等の格差売りへの反発などもあって、飯島女史のやり方に不快感を示すファンもいるとか何とかいろいろあるのですが、その辺は割愛。
要は、ジャニヲタはSMAPに興味を持つきっかけがないまま二十数年過ごしてきた、程度に考えて頂ければよろしいかと思います。
ビジネスなんだから数字が全て!女史は結果を出している!という意見もありますが、ジャニヲタも千差万別で、数字に一喜一憂する層ももちろんいますが、単純にショーを楽しみたいだけとか、ジャニーズはタカラヅカみたいなものだから、そういう無粋な話を持ち込まないでほしいという層もいますので、あまり効果はないと思います。
以前こういう記事を書きましたが、応援の仕方やジャニーズのタレントに対する意識は人それぞれなので、SMAP騒動に対するスタンスも同じくなのです。
いくら世間がSMAPを国民的アイドルだと誉めそやし、今回の騒動を社会問題として取り上げようとしても、当事者に近いところにいるはずの「SMAP以外の」ジャニーズファンがイマイチ乗ってこないように感じる人がいるとすれば、こういう見方もありますよ、程度に見て頂ければ幸いです。
だから別に、SMAPの味方をしないから事務所を全肯定しているわけではないんですよ。
むしろジャニヲタがジャニーズ事務所に対する不平不満を本気で書き連ねたら、今SMAPネタで大騒ぎしてる人達なんてドン引きするか、完全スルーするのが目に見えてますから。
そういうのは、LINEや居酒屋の個室でやってますので、お構いなく。
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個人的にはノリノリアゲアゲ系中心でお気に入りのアルバムです。
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自担が「さなじい」と呼ばれることについて
おかげさまでちょこちょこ読者登録をして下さる方が増えたこのタイミングを逃すまい!と、自担・真田佑馬くんのお話をぶっこみたいと思います。
ちょうど昨日はBBAの話、そして今日は爺の話です。
この夏、ガムシャラ公演やSexy Zoneの菊池風磨くんのソロライブに参加した自担。
Jr.内最年長は安井くんでしたが、相手は無敵の童顔、そして自担がいろいろポンコツかましたせいもあり、すっかりさなじいキャラが定着した2015年夏となりました。
もともとニックネームは?と聞かれれば「さなぴー」と答えていた自担。
尊先の一人でもある山ピーこと山下智久くんとも似ているし、本人も気に入っているんだと思われます。
そんな中、後輩達から自然発生的に定着したあだ名「さなじい」には、本人も苦笑いしていましたし、真田担界隈やその周辺からも賛否両論吹き荒れていたようです。
何せじいです。22歳の青年を捕まえて爺です。
ほんの1、2ヶ月前まで主演舞台で元宝塚のトップスター・大空祐飛様の年下の恋人にして人気カメラマンの役を演じていた彼を指してじいです。
反発したくなる担当各位の気持ちも分からなくはないし、私も最初レポで読んだ時はさすがに戸惑いました。
ジャニーズでは、今までにも爺キャラというのは何人かいました。
例えば亀梨くんとのコンビを爺孫と称されるKAT-TUNの中丸雄一さん。個人的には元担でもあります。
TOKIOの城島リーダーも爺キャラだったりおかん(茂子)だったり扶養家族(松岡さん限定)だったりします。
Jr.内でも、すでに退所した某窓族Jr.のあだ名がじいでしたが、彼は俳優業をしている現在も、カンパニー内でじい呼びされているようです。
この爺キャラについては、本当に賛否両論ありますし、私はどちらの意見も否定はしません。
私の好きなアイドルは爺じゃない!というご意見も分かります。
爺って罵ってるわけじゃなくて親しみを込めてくれてるんだからいいじゃない。というご意見もごもっとも。
そもそもあだ名やニックネームの類というのは、例え本人がこれ!と言っていても定着するのがそれになるとは限りません。
よくフレッシュJr.のプロフィール欄に自己申告によるニックネームが記載されていますが、あれはおそらく学校で呼ばれているものだったり、家族から呼ばれているものなどを書いているのだと思われます。
しかしいざJr.として活動を始めれば、すでに同じニックネームで呼ばれる先輩がいて被らないように違うニックネームで呼ばれるようになったり、仲間内で新たな呼び名がついたりすることもあるでしょう。
これは学校や職場など、新しい環境に入った時にはどこでも見られる光景だと思います。
今回のさなじい呼びも、noon boyzとしての活動がなくなり、個人での舞台の仕事も一段落して久しぶりに新しい集団の中に参加するようになったことで生まれたものです。
初主演舞台「TABU」の公演を終えた時、私は素晴らしい作品の余韻に浸りつつ、一抹の不安を感じていました。
2014年のオーシャンズ11からジャニワ、TABUと、自担には舞台関係の仕事が続いていました。
舞台をご覧になった他担の方の「さなぴーよかったよ」「やっぱりお芝居が上手い」という意見を嬉しく拝見していましたが、中には「これで真田は俳優路線確定」といいお声もちらほら見かけ、うーん……と、考え込んでしまいました。
確かに自担はお芝居のお仕事が大好きだし、力も入れています。
「1リットルの涙」や「金八先生」などのバーターやジャニーズ枠のお仕事だけではなく、「ゴーストママ」などの先輩のいない現場も経験し、そしてとうとう初主演舞台、しかもジャニーズのメンバーは誰もいない、ベテランの俳優さん達に囲まれての座長公演を成功させるところまで来ました。
私自身、「少年たち」の看守長に引き込まれて真田担に降りた身なので、真田佑馬のお芝居は大好きです。
ですから今後も彼のお芝居のお仕事はたくさん見たいと思いますが、それとデビュー路線から外れることはまた別だと思っていました。
ユニットを組んでデビューしても、お芝居の仕事はできます。
むしろユニットの看板を背負ってドラマなどに出れば、主題歌を歌えるなどユニットにもメリットがあります。
デビュー組が飽和状態になって久しく、また生田斗真くん、風間俊介くんなどユニットを組まずに俳優業で身を立てる先輩達もいますから、自担についてそういう声が上がるのは当然の流れだと思います。
長年の相棒・野澤祐樹くんと別々の活動が続く中、数年ぶりにユニット名を背負わない、無所属Jr.真田佑馬である期間が続いているのも、そういった声が上がる要因の一つなのでしょう。
でも、そうやって彼の可能性を狭められるのは、やはりどこか釈然としないものを感じました。
そんな中で回って来た風is a doll?というお仕事は、主演舞台とはまた違う方向に真田佑馬の可能性を広げてくれた現場だったと思います。
かつて所属したMis Snow Manは1992年生まれと1993年生まれのみで構成された同世代ユニットであり、そこから分かれたnoon boyzは同学年二人のユニットでした。
風is a doll?はソロコンのバックとはいえ、少し年下の後輩達も混じった疑似ユニット的な塊の中にいる真田佑馬を見せてくれるお仕事でした。
そしてその中にいる自担は、楽屋では寝てばかりの構ってちゃんで、抜けた言動も多い愛すべきおじいちゃんキャラとして後輩達に認識され、そしてなぜか受け入れられてしまったのです。
……正直びっくりしました。え。いいの?そんなめんどくさい人、受け入れちゃっていいの?
あれでしょ、お腹痛かったり体調悪かったりすると大げさにしんどがって構ってアピールしてくるでしょ?
出番前に支度してても、椅子に座って靴紐を結ぼうとした体勢のまま寝ちゃってたり、毎回つけなきゃいけない名札を忘れたり、毎日同じ段差で躓いたりするんでしょ?
(以上、全て長年の相棒・野澤祐樹氏によるタレコミ情報)
おかげさまで本番以外(たまに本番でも)ポンコツな自担も、無事に夏のお仕事を終えることができましたし、こちらも孫達(特に萩谷慧悟くんと森田美勇人くん)の新たな一面を知るいい機会となりました。
そしてふと思ったのです。
このメンバーではないにしろ、今後自担がデビューしてコンサートをするとしたら、こんな風に後輩達に囲まれて弄られるMCが繰り広げられる可能性があるのか、と。
Jr.内の年齢を考えれば、石垣くんや後藤くんなどもいますからおいそれとは言えませんが、それでもデビュー時のユニット内では確実に年長組に振り分けられる年齢に自担は達しています。
正直、真田佑馬はめんどくさい人です。
スキルがあって仕事はできるし、生活力もある。
なのに天然ボケだし構ってちゃんだしネガティブだし。
私なんかは筋金入りののんさな厨なので、そんな真田の面倒を見て尚且つ同等に仕事をこなせる人なんて野澤祐樹しかいないとまで思い詰めていましたし。
(視野の狭いことで申し訳ないですが、それくらいのんさなシンメは理想です)
さらにいえば、ガムシャラもそんなに回数出ているわけでもないのに突然中立のMCの立場で参加なんて、絶対生粋ガムシャラメンバーの他担から叩かれる!と、自担譲りのネガティブを発揮して震えていました。
でもそういう諸々を「さなじい」というキャラとして「しょうがないなぁ」「さなじいおもしろいなぁ」でまとめてくれた後輩達の孫みの素晴らしさ、そしてバンド形式を「さなじいバンド」と呼んで下さった他担の皆様の心の広さに、レポを読みながら胸が熱くなったのです。
さなじい呼びが今後も定着していくのか、そしてそれを真田佑馬本人がどう思っているのかは分かりません。
それでも今月も雑誌で楽しそうに「さなじいが~」と語る美勇人くんを見て、少なくとも私は幸せな気持ちになりました。
「自称BBA」という怪物
よその界隈のことはあまり存じ上げませんが、ジャニヲタ内には「BBA」を自称する文化がしつこい黒カビの如くはびこっています。
「BBA」。つまり「ばばぁ」。
ばばぁ=婆といえば、年老いた女性、祖母などを指すようですが、辞書によってははっきりと「罵る言葉」と書かれており、決していい言葉としては使われません。
スラング的な「BBA」も、どちらかといえば相手を罵ったり自虐する際に使われるようです。
たまに十代のお嬢さん方が、コンサート会場などで見かけた年上の女性について「BBAがうざかった」などと仰っているのも見かけますが、ジャニヲタ内で「BBA」という文字を見かける時は、高確率で自虐であることが多いように思います。
「BBAだから立ち見は辛い」
分かります。ホールやアリーナクラスでの立ち見は公演時間が長いこともあて膝に堪えますよね。
「BBAには分からん文化だ」
所謂ジェネレーションギャップですね。V6の曲など歌って元気を出して下さい。
「1限の講義とかBBAが起きられるわけないし」
……ん?社会人聴講生の方ですか?……違う。現役大学生。ほう。
「義務教育終わったらもうBBAだし」
……そうか。そこから何十年もかけて化石になっていくわけだな。
後半二つになってくると、干支二週半を越えた身では涙で画面が見えなくなるわけですが、要は女性自身が、女性の価値の目安として若さを全面的に押し出してくる日本の悪習に染まり切ってしまっている一例なのかもしれません。
この辺は自称フェミ団体の方にもっと頑張って頂きたいところなんですが、あの人達のいうフェミ活動って何かずれt(以下略)
それはさておき。
そもそも日本は謙遜・謙虚を美徳とする国であり、それを真に受けてはいけない国でもあります。
「私なんて美人じゃないから」と言われれば、「そんなこと(はあるとは言え)ないよ!可愛いタイプ(だって思ってくれる人もいるかもしれない)よ!」とお返事するのがテンプレです。
もはや「儲かりまっか」「ぼちぼちでんな」の世界です。お約束です。鉄板は破られないからこそ鉄板なのです。
私だって職場で「まだ若いんだから」と言われれば「いやいや、もう(転職考えるには)若くない年齢ですよ」と答えます。
これは事実だから誰も否定してくれないけど。悲しい。
ただ最近の……特にネットにおける謙遜は、多分に自虐の要素が大きいように感じられます。
謙遜とは、「へりくだること、控えめな態度を取ること」であり、自虐とは、「必要以上に自分を責め苛むこと」です。
この二つは似て非なるものであり、「自称BBA」は主に後者の意味でつかわれているように感じます。
そう。つまりへりくだっているわけでもなく、控えめにしているわけでもなく、単に自分で自分をいじめる言い草が「自称BBA」なのです。
と、別にここまでならまぁお好きにどうぞというか、ドMなんですねで済ませられるところなのですが、「自称BBA」が厄介なのは、これを「免罪符」や「言い訳」として使ってくるところなのです。
例えばよくあるのが、「BBAだからファンサをもらえない」という話。
そもそもファンサ自体が幸せな勘違いだと思っているので説得力に欠けますが、そんなジャニーズのタレントみんながみんな、20歳未満で美人でFカップ以上の子限定でファンサするなんて現象、起こると思いますか?
自担はおっぱい星人だから!という方については、ぜひ寄せて上げてパット重ねてブラウンのシャドーも塗って偽谷間を作ってさらにちょうど谷間に垂れ下がるようなペンダントトップで視線を向けさせる方法をおススメしますが、おそらくそんな理由でファンサがもらえないわけではないと思いますよ。
ファンサをもらう一番手っ取り早い方法は、やはり規定内で目立つうちわを作ることでしょう。
これは私も実践していて一定の効果を上げているのでおススメです。何より、顔の美醜も年齢も関係なくファンサがもらえますから。*1
それでもやっぱり若くて綺麗な方が……と仰るのであれば、とにかく努力して下さい。
日々アンチエイジングに励み、肌や髪のケアを行い、舞台メイクなどを参考に、「遠目から見て美しく目立つメイク」を研究して下さい。
「〇〇は若い子にしかファンサしない!BBA干された!」などと、根拠のない中傷を垂れ流すのは、名誉棄損です。中には年上好きなタレントだっているかもしれないじゃないですか!美熟女限定かもしれないけど!
「BBA」はとても便利な呪文かもしれません。
生まれ持った美醜や自分の努力の至らなさに言及することなく、ただ経年劣化のみを言い訳にできるのですから。
しかし「BBA」という言い草は、年上から見れば「あなたがBBAだったら私なんてどうなるの」という無駄なイライラを生み出しますし、年下から見れば「あの年齢になったら自分もBBAなのか」という無駄なボーダーラインを引いてしまいます。
また、私のような捻くれた人間から見ると、「自称BBA」は「自ら女としての土俵から降りたんだから、どんなに見苦しくても文句を言われる筋合いはない」という開き直りのようにも取れるので、そんな人が何をどのように語ろうとも説得力を感じられなくなることもあります。
せっかく楽しい趣味の世界なのに、「自称BBA」という看板を掲げて自らを貶めてしまうのはもったいないです。
自ら「女」を捨てない限り、あなたはBBAではないのですから。
*1:既に何かやらかしていて顔を覚えられて干されているなどの特殊なケースは除きます。